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Tegalog

日々のつぶやき、短文、落書きなど

No.151

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佐島です。

原稿をやりながらだらだらとアマプラを見るのがクセになっています。

その中でちょうどよく面白いのが「ブリティッシュ・ベイクオフ(The Great British Bake Off)」。
2010年からBBCで放送された英国の料理コンテスト番組です。

英国は産業革命、もっと古くは宗教によってガンガン料理レシピが失われた国なので基本的に料理しないからか日本人が知ってて当たり前なことも知らなかったりしてびっくりします。

例えば卵白以外で固めるといえばゼラチンはチーズケーキ大好き日本人には当たり前ですが、すごいテクニックとして驚かれたりこちらが見ていて逆に驚きました。

さて、そんな番組内でイギリス料理の歴史をやってくれるのですが気になったのが19世紀頃に出てきたアイスクリーム屋台のアイスクリームの硝子の器「ペニーリックグラス」。
アイスクリームの土台が食べられるコーンになる前の器で底が分厚く、アイスを食べたら返却するのですが屋台の人は基本洗わないでそのまま次の客にアイスを盛って渡すため腸チフスなどの原因になったとか。

き、汚い話!
でもグラスは美しいので古くから好事家のコレクションになっています。


私が知った時はすでに市場が確立していて手に入らない状態だったので、代わりといってはなんですけども日本の「氷コップ」とフランスの「トロンプルイユ」を手に入れました。

日本にアイスクリームが氷コップで出されたのは大正から昭和初期。
10cmにも満たないこの器に入れられたアイスクリームのお値段は現在の価格にして八千円!

た、高!
当時の冷凍事情を考えるとそんなもんなんですかね〜。
それでも大人気の氷菓子でした。

それともう一つ、フランスの「トロンプルイユ」。
これもイギリスと同じく上げ底のグラスで、バーのオーナーが値上がりする酒に少しでも利益を出そうとして客に器がほとんどガラスの中身に酒を注いで出したのが始まりです。

確か漫画「BAR レモンハート」でも登場してましたね。


今回お見せするグラスはとても安く手に入ったものばかりです。
中には相場から考えると捨て値みたいなものもあります。

まあ普通に考えて小さいしほとんど中に入らないし上げ底なので花瓶としても使えない。
家に置いといてもガラクタでしかない、となると一山いくらでいいから持っていって、となるのも仕方ないかもしれません。

歴史を感じさせる良いものです。
素晴らしいですね。

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日記,コレクション